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内山眞人さんトークショー&サイン会レポート(2020/1/12 スーパーフェスティバル)

日時:2020/1/12(日)11:30~
出演:内山眞人さん
会場:科学技術館


スーフェスの内山眞人さんイベントに参加した時のレポートです。トークショー、針巣(きくち英一さん)のサプライズ参加、サイン会、ツーショット撮影…と夢のようなイベントでした。

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11:30~トークショー


開演前、会場BGMは「青い果実」

11:30になりイベントスタート

・登場

司会「内山眞人さん、どうぞ!」
紹介されて登場した内山くん

内山「あけましておめでとうございます!千樹憐役、内山眞人です!」
登場直後にジュネッスブルーのポーズを決めて挨拶する内山くん
最初からキレが良い。

テーブルの上には大きなジュネッスブルーのフィギュアが置いてありましたが、あまりに大きかったので
内山「デカイですね」
司会「直前にやってきました」
内山「ヒーローは遅れて登場するものですからね」

(ジュネッスブルーが大きすぎて視界を遮ってしまうので)
司会「ちょっと寝かせておきます」
内山「憐は寝てる方が多いですからね」


司会「ウルトラマンネクサス大好きです!」
内山「ありがとうございます。それ毎回言ってるんでしょ?笑」
司会「いやいやいや!」

司会「当時はビデオの時代でしたよね?擦り切れるほど観ていました」
内山「わかりますか? VHS……あ、この会場だいたいVHS世代ですね」
#圧倒的に大人ファンだらけの客席

司会「ネクサスは従来のウルトラシリーズと比べると大人向けのテイストでしたが、内山さんにとってはどうでしたか?」

内山「ネクサスって、原点回帰ではないですけど、ウルトラQなどのダークファンタジーに近いというイメージ。小中監督が、子供の頃にウルトラQを見て怖くてトラウマになった。その感覚を与えたいと言っていて。マイナスの意味ではなく心が動く作品にしたいと」

司会「本当に恐ろしくてビーストに人間が体を引きずり込まれたりとか。体半分、飲み込まれちゃってるんじゃないかというくらい」
内山「いや全飲みでしょう?」

司会「8歳と小1の子供がいるんですが、このイベントのために私がネクサスを見直していたら、」
内山「大丈夫ですか?」
司会「全然入ってこない」
内山「でしょうね!」
司会「あ~、今の子はこれでダメなんだと思って」
内山「当時もそうでしたよ!笑」

内山「ゆえの1クールあれでしたよ。ゆえに僕ですよ」

内山「あの人が実は死んでいて、部屋をあけたらアレだったっていう。子供は無理ですよ 笑。僕は好きですけどね!」
#笑いが起きる会場



・千樹憐役になった経緯

内山「実は憐としてオーディションを受けていなくて、最初は吉良沢で受けて、それで落ちました。だってしょうがないですよ!のんちゃん!あれほどイラストレーター感がある、あんな繊細で引きこもりが似合うタイプはいないですよ!そりゃ負けるわ!」

※内山くんは田中伸彦くんのことを「のんちゃん」と呼んでいます


・吉良沢のオーディションに落ちた後

内山「その後、別の会社のとある作品で変身するのがありまして。その後にまたオーディションに呼んでいただきました。印象が残ってたみたいで憐役のオーディションに呼んでいただいて、行ったらもう最後の何人かの段階でシードみたいな感じ。即日で決まって『このあとヒロインのオーディションあるから付き合ってくれない?』って言われました」
司会「審査する側ですか?」
内山「というより、たぶん瑞生と憐を並べてバランスを見たかったんじゃないですか?」


・憐と瑞生

司会「メモレイサーで瑞生の記憶を消そうとするシーン、名シーンですよね」
内山「やばいですよね?尊み半端ないですよね?」

内山「瑞生が怒るところもいいですよね。端から見てて『もうバカ!』って思います。怒りますよ、あれは」

司会「憐は自分が忘れられてもいいと思ってたんでしょうか?」

内山「そうです。憐は死ぬことを受け入れていたので、グランテラ戦もそうですし、凪が考察していた通り。死ぬことを受け入れて戦っていますからガードもしない。でも瑞生と出会って揺らぎかけたんじゃないかな。つらい記憶を残したくないという憐なりの優しさと未練だったんじゃないかなと思います」


・変身後のアクション

司会「変身した後のアクションも、憐というキャラとシンクロしていて凄く良かったと思います」
内山「ひとえに特撮パートに関わるスタッフさんの愛情と技術の賜物だと思います。特に打ち合わせをしたわけではなく、僕らが人間パートを演っているのを見て、くみ取っていただいたんだなと」


・ネクサスという作品について

内山「僕としては『生きる』『命』というものにストイックに向き合った作品だったと思います。死が本当に自分の後ろギリギリにあるという切迫感。作中にも現場にもあったと思います」

・演技について

司会「憐は長く生きられない体でしたが、演技で気をつけていたことはありますか? 体力がないとか」

内山「台本のト書きにあったことは、例えばネクサスが受けたダメージは考えていました。でも僕はそれを見ているわけではなくてやりすぎると誤差が生じるので最低限にしました。

内山「当時の僕は若くて大役を頂いて浮足だっていたところがあって、やりすぎると嘘くさくなると、さる監督に言われたことがあります。だから、やりすぎないようにしていました」


・憐の出自について

司会「憐は海外から日本に逃亡してきたわけですよね」
内山「完璧な不法入国ですよね」
司会「偽造したんですか?w」
内山「たぶん偽造ですよね。あれだけの知識があるんだったら。貨物の中に隠れてきたんじゃなく、割と堂々と来たと思いますよw」
司会「TLTに見つかりそうですけどねw」
内山「考察が捗りますね。空輸で来たのか、泳いできたのか」

司会「遊園地に来たのはどうしてだったんですか?」
内山「憧れてたんじゃないですかね。親がいない、家族と呼べるのはプロメテの子しかいない。たぶん、たまたま通りかかって遊園地にいる親子を見て、いいなと思ったんじゃないかと」

司会「アルバイトしてるんですよね。針巣がどんとこいって感じで受け入れてるのが凄いですよね」
内山「いい意味で本当に昭和の親父って感じ。困ってるんだったらうちで働けっていう。あんなきっぷのいい親父はなかなかいないですよ。下町にいる親父はだいたい飲んだくれてるw」


・ネクサスについての思い

内山「ネクサスは子役からやっていた僕の一番の転機。芝居への姿勢が変わった。一番撮影がしんどかったです。ここまで心身をすり減らしたのは初めてでした。それまでの撮影も全力でしたが、自分の上限だった。それを超えてまで、というのはネクサスが初めてでした」

内山「僕も小さいころはヒーローに憧れていたので、自分が誰かにとってそうなれるか考えていて。どう見られるか考えてばかりいて、考えすぎてアップアップになって、監督からも『いい加減にしろ』『オーディションの時の方が良かった』と言われて。でもそこで1から100までああしろこうしろと言わずに、自分で考えさせてくれたのは優しさだと思う」

内山「小さい頃からわりと器用で、監督にこうしてと言われると他の子役に比べてわりと早くできたのですが、言われたことを出来るだけでそれを超えて何か作り出すことは出来ていなかった。ネクサスで(芝居って本当はこうだったんだ!)と感じました」


仮面ライダー

司会「ウルトラマン仮面ライダー両方に変身している方は貴重ですよね」
内山「片手で数えられるくらいですね。それぞれ面識はあります 笑」

司会「子供の頃は、ウルトラマン仮面ライダーは憧れですよね」
内山「……てなると、3つめ行きたいですよね?」
会場(笑)
内山「(ウルトラマンとライダーの)2つは3人いる。それを超えるんだったら3つ行くしかないじゃないですか!」
会場(拍手)

司会「示し合わせたわけではないんですが、次のゲストが高野八誠さん。ウルトラマン仮面ライダーを両方やった方で。もし後で時間がありましたらぜひ」
内山「お邪魔じゃなければ」
司会「もしかしたらお二人がそろったりとか…?」
#この後、12:10からの高野八誠さんトークショーで、本当に内山くんが飛び入り参加しました。


・ジオウ

司会「ジオウにもご出演されましたね」
内山「はい。あ、あれは僕じゃないです!」
会場(笑)
内山「あれはワームです!(笑) 最後に言ってたじゃないですか!『俺は影山じゃない』って」
#体重が増えた件

内山「13年変わらなかったどこぞの誰かさん(地獄兄)の方がよっぽどおかしいって!」
内山「あと僕のかげに隠れてたけどゆうき君もたいがい太ってたからね!」

司会「わたくしも正月増量してまいりました」
内山「大丈夫です。3ヶ月あれば12kg落とせます! 1ヶ月じゃ無理です!」
司会「実感こもってますね~」


・横浜見聞伝スター☆ジャン

内山「また2人目の青いヒーローで」「ヒーローショーにも本人が入って出ています」
「キャストもどこかで見たような人がたくさん出ています。新シリーズではついに禁じ手の徳山秀典くんが」

内山「エピソード0がYou Tubeで無料配信されています。冒頭で青いヒーローがいきなり倒れてドーン!てなって、、、僕です(笑)」


Youtubeで毎週火曜日にウルトラマンネクサス配信中

内山「今いいところですよ!あと数週間ですよ!」
司会「もうすぐ憐が出てきますね」
内山「その前に、姫矢と溝呂木と孤門の、あの熱い戦いを観ていただきたい!」


・フォトセッション

司会「フォトセッションをやらせてください!」
内山「合点承知の助」

内山「こんなこともあろうかと……」
エボルトラスターを取り出した内山くん

会場「おおおーーーー!」

内山「最近発売された新しい方ではなく古い方です。もったいなくて箱から出してなくて、今朝どうしようか?開封の儀か?と思ったんですけど、まだ我慢しようと思って」


内山くんがフォトセッションをしていると客席から出てきたのは
きくち英一さん

会場「!?」

***
【アドリブで突然始まった憐と針巣の会話】

針巣「おまえ、バイトはどうしたんだ?」
憐「尾白がいるでしょ?」
針巣「尾白もいなくなっちゃったよ~」

針巣「バイト休んで、こんなところで何してる?」
憐「33歳にもなってまだ遊園地で働いています 笑」

針巣「これ何のバイトだ?」

***

これ、当時の針巣と同じ衣装と帽子だったんです!
すごい!!!!!


内山「あれから15年・・・ご無沙汰しております」

ネクサスの台本を出すきくちさん
観客「おおーーーーーー!」


司会「フォトセッションの流れで登場したので、撮り放題みたいになってしまいました・・・なにか一言いただけますか?」

きくち「針巣だよ~」
内山「さっきまさに話していた昭和の親父が」
きくち「悪かったね飲んだくれで」
内山「飲んだくれは針巣じゃなくて下町の親父(笑)」

きくち「瑞生ちゃん元気か?」
内山「元気そうですよ、話を聞く限りは」

きくち「ロケ現場が遠くて大変だったね~」
内山「そうでしたね。相模湖ピクニックランドの日、寝坊した時はマジ焦りました!」


・2人でフォトセッション
きくち「やることは一つしかないので」と言ってポーズ

ジュネッスブルーと帰ってきたウルトラマンの共演に沸く観客


・退場時

針巣「朝帰りはやめろよ」
憐「笑」

・忘れ物

エボルトラスター(私物)を忘れていった内山くん。あとでスタッフさんが回収しました。

13:00~サイン会

予定ではサインだけだったのですが、内山さんのご厚意で、サイン会の参加者1人1人とツーショット写真を撮っていただけることになりました。心の準備が出来ていなくてガタガタ震えました。握手もしてくださって、手が暖かくて、すごく格好良かったです。


14:30 サイン会終了

イベントが終わった後、買い物をしようと会場をぐるぐる回っていたところ、きくち英一さんに遭遇。握手をお願いすると気さくにOKしてくださいました。優しくて素敵なかたでした! 今日かぶっていた帽子は15年前に針巣が使っていた本物だと教えてくださいました。


最高に楽しいイベントでした。


レポは以上です。