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どこまでもどこまでも

当ブログでは、特撮のイベントレポを書いております。Twitterでは「@777knka」と「@bcgl2004」でつぶやいております。

「ガメラ2 レギオン襲来」4K上映スーツアクタートークショー レポート(2016/7/13)

平成ガメラの4Kデジタル復刻版Blu-rayBOX発売を記念して、ユナイテッド・シネマ豊洲で上映とトークイベントが開催されました。このエントリは7/13(水)に行った時のレポです。個人的な話を申し上げますと、私はガメラ2がとてもとても好きで、G2役の大橋さんのお話を聞きたくて行きました。もしかしたら大橋さんの言動に比重が偏っているかもしれないレポですが、ご覧いただければ幸いです。
開催日時:2016/7/13(水)20:00~20:35(トークショー)、その後本編の4K上映。
登壇者:真鍋さん(G1ガメラ)、大橋さん(G2ガメラおよびG3イリス)、福沢さん(G3ガメラ)、神谷さん(3作品の特撮助監督およびギニョリスト)
公式ページから開催概要を引用します
② スーツアクタートークショー
7月13日(水)20:00~ 『ガメラ2 レギオン襲来』上映開始前
ゲスト登壇者(予定): 真鍋尚晃・大橋明・福沢博文神谷誠
※登壇者は予告なく変更になる場合がございます。予めご了承ください。
当時着ぐるみの中に入られたスーツアクター3名、真鍋(G1ガメラ役)&大橋(G2ガメラ役・G3イリス役)&福沢(G3ガメラ役)と平成ガメラ三部作すべての特撮パートの助監督(ときに“ギニョリスト”)をつとめられ、近作では『アイアムアヒーロー』の特撮をつとめられた神谷誠が大集結!暑かったあの時代を熱く語らい合います!
◆入場
会場に入ってくるゲスト4名。真鍋さん(G1ガメラ)、大橋さん(G2ガメラおよびG3イリス)、福沢さん(G3ガメラ)、神谷さん(3作品の特撮助監督およびギニョリスト)
4人ともとても朗らかな雰囲気で「こんにちはー!」と大きな声で挨拶。会場も「こんにちは」と返答。
 
ガメラを演じた人は出世する
司会の方から「ガメラを演じた人は出世する」というジンクスが披露される。
御三方は「いやいや」と謙遜。
司会がさらに「今日これを観た方は良いことがあると思います」「どうぞ拝んでください」と言い、どんどん上がるハードル(笑)
 
◆自己紹介
アクターの御三方が「ガメラ1の~」と自己紹介をするなか、最後に口を開いた神谷さんが「みなさんがアクターだから、その流れで今日は僕は”ギニョリスト”として来ました!」と謎の宣言(笑)。
最近はギニョールを使う撮影は無く、最後にやったのは「GANTZ」(2011年)の田中星人だそうです。
#意外と最近
 
大橋「ちょっと腹立つ(笑)のは、ちらほらと福沢さんのファンらしき人がいるんだよな~」と、観客席を見渡しながら福沢さんをからかう大橋さん。
 
ガメラを演じることになった経緯は?
司会「メカゴジラの紹介なんですよね?」
真鍋「ATCというアクションのチームにいてメカゴジラを演じた方(福田亘さん)の紹介でガメラをやることになりました」
真鍋さんは当時、顔出しの役者を目指していたので、最後にと思って出演することにしたそうです。「佐藤浩市さんの付き人をやっていたんですが、これを(ガメラを)やらせてくださいとお願いして、半年間離れて、やらせてもらうことになりました」
 
大橋「僕は元々はレギオンの後ろ足*1をやる予定だったんですが、前にガメラをやったひとの都合がつかないということで…(ニヤっとしながら真鍋さんを見る)、あれっ体型が似てるよねと言われて決まりました」
 
司会「お二人(真鍋さんと大橋さん)はヒドラー兵から入ったという共通点があるんですよね?」
お二人とも、どこかのヒーローショーでチェンジマンヒドラー兵を演じたのがデビューだったそうです。大橋さんが体勢を低くして、ちょっとだけ演技してくれました。
 
福沢「ガメラ3は今までより大きくしたいので、大きい人を、という話でした」
前2作に比べて選出理由がシンプルなガメラ3。
 
神谷「ずっとゴジラをやってて川北監督の下にいたんですが、あるときゴジラに飽きてしまった時期があって(笑)、そんな時にガメラの話がありました」
神谷さんはいかにも話好きという雰囲気で、笑顔でいろいろぶっちゃけてくれる面白い人でした!
 
ガメラへの思い
司会の方が「ガメラゴジラは日本を代表する怪獣で、、、ギララやガッパなんてのもいますけど、ガメラについてどうお考えですか」と小ネタを挟んできて、心の中ですごくニヤニヤしました。
 
真鍋「演じるということを考えて、建物を壊すとき、、、福岡ドームを壊すときなんかも”ガメラはどういう気持ちで壊すのか”ということを自分なりに考えるようにしていました」
大橋「僕はスタントマンとしてというか、跳んだり跳ねたりする方で」
「そういう演技プランはなかったです」と笑って真鍋さんを見る大橋さん。
 
◆撮影時の過ごし方
真鍋「撮影所に朝早く行って、まず灰色の全身タイツを着るんです」
そして動きの打合せをした後、長い待ち時間になるそうで・・・
真鍋「美術部の手伝いをして電話ボックスを作ったりしてました」
アクターなのに造形もやっていたという(!)真鍋さん。
 
神谷さんが「現場に来ていただく時間を決めるのは助監督の僕なんですが、まず朝最初に動きを決めなければということで来ていただいていたんです。ただ!そこからセッティングを始めるので時間がかかってしまって申し訳ないことをしました」
神谷さんいわく「当時のガメラのスタッフはみんな若かった。なにかしらゴジラに飽きてきたような人たちが集まってモヤモヤとした気持ちを爆発させたような作品だった」「それだから、セッティングにも凄くこだわっていた」とのこと。
 
大橋「ゲームやプラモデルを買って、待ち時間にやってました」
真鍋さんとは全く違うスタイル(笑)
特にプラモデル作りについては「プロが教えてくれる」ということで、かなり恵まれた環境だったようです。
 
G1では探り探りやっていたけれど、G2、G3では色々と改善されて「G2からは撮影現場に畳2枚と衝立てで休憩するスペースを作った」(大橋さんはそこでプラモを作っていた)
と、スーツアクターの待遇が良くなった模様です。
真鍋さんは「G1の時は、造形部さんの部屋が控え室だったからシンナーくさくて休まらなかった(笑)」と、非常に可哀想な状況。
 
司会「控え室もなかったんですか!?」
大橋「あったんですけどちょっと離れた場所にあったんですよ」
司会「控え室に戻っていては、呼びに行ったりして撮影が滞るから、というわけですね」
大橋「というより、プラモを作るのに良かったので(笑)」
神谷「そこらへんにたくさん道具があるから(笑)」
 
◆セットを壊す話
ガメラのミニチュアは本当に精巧にできてますよね」という話から司会の方が「壊すのは申し訳ない気持ちになりません?」と質問。
 
真鍋「そういう気持ちにはなりました」
大橋「僕はまったくありませんでした!」(きっぱり)
会場(笑)
福沢「僕は思ってましたよ(笑)そしたら美術のスタッフさんが”失敗したら直すからいいんだよ!”と言ってくれて気が楽になりました」
神谷さんが「いまのは言い方的に○○さんだな」と言い、内輪のモノマネに笑い合う4人w
 
◆CGの話
G2ガメラにソルジャーレギオンがまとわりつくシーンにはモーションキャプチャーの技術を使ったそうです。
神谷「でもあれ失敗しちゃったんだよなあ」
大橋「あの時、スーツを着た状態と、人間の状態と2パターン撮ったんですけど、どっちを使ったんですか?」
神谷「あれはスーツを着た方を使ってる。でも、現場でモニター見てた時の方が”大橋くんらしい動き”をしてたなあと思って」と、助監督としては少し納得がいかない結果だった様子でした。
 
「CGのイリスを相手に演技したときはどうでしたか」という質問に福沢さんが答えていたのですが、記憶が曖昧です。ごめんなさい。
 
G2の話に戻ります。
大橋さんがガメラスーツを着たところにソルジャーレギオンのソフビのような物が付けられていったらしく、「ただでさえ重いのにさらに全身に付けられて」本当に大変な体験だったそうです。
 
司会「付けてから着るわけにはいかないんですか?」
大橋「少しは付けてるんですが、やはり最終的には着た状態でということで」
レギオンまみれで身動きがとりづらく、しかも一度着てしまうとなかなか脱げない、という状況。
 
◆撮影時の大変な話
ガメラのスーツを着たあとは色々と大変だった模様。
真鍋さんは撮影時に頭に物が当たって出血するほどの怪我をしたそうです。
大橋さんによると、その後は頭のサイズにぴったりあわせたヘルメットのようなものを付けるようになったんだとか。
 
大橋さんはガメラのスーツを着て、周囲にセッティングがされた後の話を。
大橋「そこから周りで会議がはじまるんですよ~。”これ、どう撮る?””俺ならこうするなー”みたいな」
大橋「忘れられないように時々こうやって(手をパタパタ)アピールしてました」
神谷「あれはオブジェ感あったもんね(笑)」
 
G3の京都駅の撮影では、ガメラとレギオンの周りにセットを配置していく方式だったそうで、
福沢さんと大橋さんが「まったく動けなかった」と証言。
スーツを着たまま相手の顔も見えない状況で「大橋さん、元気ー?」みたいな、おしゃべりをずっとしていたそうです。神谷さんがあのときは「30分くらい待ってもらった」と。
 
しかし神谷さんによるとさらに過酷な待ちがあったそうで
「レギオンの吉田さんは一度入ったら何時間も出られない時があったので、その時は大人用のオムツを買ってきました。『万が一のときは!』だったんですが、結局は大丈夫だったと聞いてます」*2
 
◆スタントジェル
 
※スタントジェル:演出で炎を使うときに耐熱のために塗るジェル
 
G3で福沢さんがスタントジェルを塗ってもらったら、滑りすぎて危うく転びそうになったけれど「転んでセットを壊すわけにはいかない」とギリギリで踏みとどまったそうです。
「ちょっと滑ったんだけど、完成後に見たらちょうどよろけたところで鳴き声が入ってて、図ったかのように(笑)」
 
神谷「あれはアメリカで俺が買ってきたジェルなんですよ。アカデミー賞のナントカって人が作ったというジェルで」
真鍋「それ本当にちゃんとしたジェルなの?怪しいものじゃないの?(笑)」
神谷「いやローションじゃないですよ!」
#夜にふさわしいトーク
 
◆樋口監督の話
 
冒頭でいきなり樋口さんの話で盛り上がる4人(特に神谷さん)
神谷「特撮監督が来ないのは不自然じゃないですか!?」「ガメラを捨てたと噂の…」と笑いながら樋口監督いじり。
司会も「シン・ゴジラの(笑)」と言い、その場にいないのに存在感ありすぎる樋口さん。
 
神谷さんは最近も樋口さんと連絡をとっていて、
神谷「なんで来ないんですか~」樋口「行ってもいいんだけど色々…」というじゃれ合いがあったそうです。
樋口監督もこのトークショーのことは知っていて「よろしくな」といった雰囲気だったそう。
 
真鍋「撮影の時にこういう演技で~という話をしてくれるんですが、途中から何言ってるかわからないんですよ。こうきてグワーッと、ガーッと、みたいな(笑)それでこっちは『はい』って言うんですけど」
真鍋「撮影後にラッシュを見てると、樋口監督が『すげえな!』と一番盛り上がってるんですよ。自分が撮ってるのに自己満足的な。でも全然嫌味じゃないので純粋に好きなんだなあと思います」
神谷「元々は絵コンテを描いていていた人なんですが、『かっこいい絵コンテを書いても、みんな『こんなもんできるか』と言って絵コンテ通りにやってくれないという不満があったみたいで、やっと自分でできるということではりきってたんだと思います」
大橋さんも、演技指導をしてる時の樋口監督の方が(自分よりも)面白いんですよ(笑)と。
 
福沢「G3の最後に女の子と…」
神谷「前田愛ね」
福沢「女の子とガメラが見つめ合うシーンがあるんですが、その時にガメラはどういう気持ちなんだろうと話したら、樋口監督が『人間に怪獣の気持ちはわからない。結果的にガメラは人間を助けているように見えるけど、人間から見たらそうなんであって、本当のところ何を考えているかはわからない』と言われて感動しました。それからは深く考えないようにしました」
神谷「“怪獣は災害の象徴”なんて言われるように、台風の気持ちはわからない。そういう意味では、その発言は正しいと思います」
 
◆ヒロインの話
司会「ガメラに出てくる女優さんは美女ぞろいですよね」
ゲストのどなたかが「金子監督の趣味もある」とツッコミ、笑うゲスト4名。
 
大橋「浅葱はかわいいですよ」と浅葱ちゃんを推す大橋さん。
藤谷さんのことは「あのスティーブン・セガールの娘の…」とどなたかが言ってました。有名な話ですね!
 
大橋「ドラマパートと特撮パートは別々に撮影するんですが、浅葱が僕らのところに遊びに来てくれて。彼女にしてみたら見学することで自分の演技をイメージしやすくするという意味もあったと思うんですが、僕は『綺麗なお姉ちゃんが来てくれて嬉しいなー』と思いました(笑)」
神谷「今日も写真あげてたよね」
その大橋さんのツイートはこちらです。

一方でG3のヒロインの話、
神谷「G3の前田愛を選んだときのオーディションに僕も参加させてもらったんですが、楽しかったですよー」
本当に楽しそうな表情だった神谷さん。
神谷「いろんな、、、あ、これは言っちゃいけないのかな」と口を閉じ「当時の、名のある女優さんたちが集まるわけですよ」
#それは確かに楽しそう
神谷「そのなかでも前田愛が一番演技が上手かったので受かるだろうなと思いました」
 
◆告知タイム
真鍋「いまはホリプロでマネージャーをやっておりまして」
#不勉強で私は存じあげなかったのですが、言われてみればどおりで・・・!ダークスーツをビシっと着こなしてメガネをかけた仕事できそうな風貌なわけです!
真鍋さんの下に二十数名がいるらしく、なにそれめっちゃ凄い世界。
 
真鍋「うちの池松壮亮が10月に公開される『デスノート』に出演します。よろしくお願いします」
 
大橋「僕は”金色の騎士”をやっておりまして・・・監督をいくつか勤めさせていただきました」*3
遠慮してハッキリと言わない大橋さん。しかし観客も100%わかっております(笑)
周りが「言っていいんじゃないの?(笑)」と言うも、結局言わず。
大橋「近いところでは『媚空』をやりました。DVDをレンタルしたりして見てください」
 
「お世話になっております」と頭を下げる真鍋さん。(おそらく須賀健太くんのこと)
「こちらこそ」と礼をする大橋さん。
 
福沢「ヒーローを・・・5人のものを・・・やってます(笑)」*4
またしても言葉を濁すパターン!
福沢「日曜日の7時半に見てください」
 
「お世話になっております」と頭を下げる真鍋さん。
天丼(笑)
 
◆観客へのメッセージ
 
大橋さんが「20年前の今日7月13日にガメラ2が公開されました」と言い、観客が拍手。
 
どのタイミングで話されたか忘れてしまったのですが、神谷さんの話を紹介します。当時の熱い空気感が素敵だなあと思いましたので、言い回しはニュアンスですが、このような話でした。
ガメラという映画はスタッフたちが若気のいたりで作ったような映画で、大映という会社を騙し騙し作ってたんです(笑) 撮影は過酷でしたが、新しいことをやりたいというスタッフの熱意が集まって、こういう作品ができたんだと思います。」
 
◆3人そろって
大橋さんが「最後にいいですか?」
「この3人でガメラのポーズをやりたいです」と発言。
 
突然に申し出にビックリし、色めき立つ会場。
そりゃあ、こんなレアショットは滅多に見れるものではありません。
 
大橋「いろいろ権利の問題とかあるんでしょ?」
と大人の事情を言う大橋さん。
 
神谷「でも俺は写真撮るよ(笑)」
私物と思しきスマホを構えてカメラマンの列に加わる神谷さん。
 
そして3人そろってカメラに向かってガメラポーズ!!!
(前傾姿勢で腕を構えるアレです。ガメラパーフェクション*5のP172,174参照)
同じだと思っていたのですが個性があるもので、
大橋さんは腕の構えが少しだけ下気味、真鍋さんの方が腕を上げ気味という差がありました。福沢さんの場合、お二方よりも体格が大きいので同じ構えでもゴツい印象。
 
真鍋「本当は顔をこうするんだけど」(顔を下向きに)
それでは顔が見えないので正面を向く3人。
大橋「それじゃあ、吠える顔をしましょうか」
ガメラが鳴くときの表情をしてみせる3人。カメラのフラッシュばしばし!
3人とも迫真の演技で、変顔ぎりぎりの咆哮を見せてくださいました。
とてつもなく豪華な3ショットに感激です。
 
そして拍手のなか、ゲストのみなさんは退場。
 
(終わり)
 
 会場となった「ユナイテッド・シネマ豊洲」には本物!のソルジャーレギオンとG3が展示されていました。

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大橋さんのツイッターより。ソルジャーレギオンとG3の前で楽しそう!
(追記)
電撃ホビーウェブのレポートが素晴らしかったのでリンクを貼ります。

*1:レギオンは中に2人入っている。

*2:レギオンは上半身が吉田さん、後ろ足が田村さん。ともに超過酷な環境。ガメラパーフェクションによると後ろ足の人は周りが全く見えないらしく想像するだけでも大変そう

*3:説明不要だと思いますが→牙狼

*4:説明不要だと思いますが→ジュウオウジャー

*5:2014年 KADOKAWA発行。平成ガメラファン必見の資料集